EXHIBITION

開催中の展示

TOMORROW gallery

展示について

西アフリカの街

West African town

TOMORROW galleryはアフリカンアートディーラー”colophon folk art”の個展「西アフリカの街」を開催いたします。
colophon folk art は、代表の丸山有紀子が直接現地へ赴き一つ一つ選んだ、
伝統と感性が織りなす唯一無二な作品を提案しています。
西アフリカの田舎街では、アートと文化と生活が密接に結びついています。”アートのある日常”を目指すTOMORROW galleryとしては、とても親和性の高い内容です。
アートは、”今までと違う新しい価値観感の扉を開けてくれるもの”であると言えます。
そういう意味では、遠い地域の文化の中で育ってきたアートを包括的に展示することで、
そこにある新しい価値観を表現することができます。
地域を俯瞰し、文化を体験するように、展示を楽しんでいただけたらと思います。

期間 | 4 月 15 日ー7月 15 日

場所 | TOMORROW gallery (BECK’s COFFEE SHOP 高田馬場店)

時間 | 午前 6 時ー午後 9 時

主催 | 東京感動線 (JR 東日本 山手線プロジェクト)

作家 | colophon folk art

運営 |   MELTedMEADOW

みどころ

作品について #1

街の看板

TOMORROW gallery 高田馬場
TOMORROW gallery 高田馬場

西アフリカの田舎街に行くと、街の中にたくさんの絵を見る。

よく見るモチーフは、大きな男の頭部と、その横に添えられたバリカンの絵だ。それが家の壁面や看板に絵の具を使って直接描かれていて、街をユニークに彩る。つまり、「ここは床屋だ」と強烈に主張しているのだ。看板には刈り上げられた男のイメージが描かれているわけである。その絵は、その街で”アーティスト”と呼ばれる人たちによって描かれたものだ。
彼らが店の存在を際立たせるように看板に絵を描いていく。
そして、そういった手描きの看板があるお店や場所に、人が集まり、交流が生まれ、さらに文化が共有されていく。
この街では、アーティストは人々をつなぐ役割を担っているのだ。

作品について #2

街の女性と子供

TOMORROW gallery
TOMORROW gallery
TOMORROW gallery

ブルキナファソを拠点とする画家 アジャラドゥ

彼女のアトリエの前には街の小学校があり、放課後には綺麗な目をした子供たちが走り回っている。
多くの絵は、そのアトリエから見渡せる子供たちが主なモチーフだ。
“自由を妨げる全てのものを溶かし、腐敗させる力を持つ作品を作りたい”
と彼女は語る。社会的なしがらみがありながらも自由を求める彼女だからこそ描ける、アフリカの女性や子供たちの鮮やかさ。
彼女たちが抱くエネルギーが、色彩に熱を帯びさせている。

TOMORROW gallery

Artist

アジャラドゥ・ウエドラオゴ

OUEDRAOGO Adjaratou M. A.

1981年 トーゴ出身

ブルキナファソを拠点とした女性作家。
近年ではアフリカ諸国だけでなく、フランスやイタリアなどで展示を行い、ヨーロッパでも高い評価を得ている。

作品について #3

スチール缶ペイント

TOMORROW gallery

「ICI BON BRICOLEUR 良い便利屋さん」 ( paint / Balboss Jounir)

ブルキナファソ、アルチザーナ。そこには多くのアーティストが活躍していて、工芸や民芸の品々が集まる。 街のアーティスト、ラスビとバルバスは、西アフリカに大量に出回っている虫除けの缶に絵を描く。モチーフの多くは村にいる様々な職人 たち。彼らは人々を観察し、その様子を大げさにデフォルメして、ユーモラスに描く。デフォルメはアフリカ美術によく見られる手法だ。

街のアーティスト 右・ひょうたんペイントのおじさん 中・ペインター Lasbi 左・ ガラスペイント ( photo / colophon folk art )

作品について #4

トライバルアート

TOMORROW gallery 高田馬場

ブロロ人形・ペア

コートジボワール バウレ族の人形。バウレの精神世界では現実とは別に目に見えないパ ラレルワールドが存在し、そこに人は誰しも理想のパートナー(ブロロ)を持ちます。こちらはその理想のパートナーを現した人形で、人形を大切にすることで、現実世界のパートナーと良い関係が保てるといわれます。
※ビンテージのため、ヒビやリペアの跡などがあります。

TOMORROW gallery 高田馬場

鉄ゾウ

西アフリカでは鍛冶鉄の歴史は古い。今でも職人がいる民族は多く、バンバラ族はその一つ。錬金術を行える職人は代々父から息子へ受け継がれ、そのコミュニティーでは特別な社会的地位があったりする。この象は伝統的なものというより現代の装飾的なものだが、代々受け継いでいる鍛冶鉄職人によって作られたもの。その素朴なフォルムと質感は、昔 からある伝統的な美的感覚が残っている。
※多少がたつきがあります。

TOMORROW gallery

キルディエプロン

カメルーン北のキルディと呼ばれた少数民族の少女が身に着けるビンテージのエプロン。 様々な図柄は出身や社会的立場を表すといわれます。 ※ビンテージのため多少糸のほつれはなどがあります。

展示作家

アフリカンアートディーラー

コロフォン フォーク アートは、西アフリカを中心とした、トゥアレグジュエリー・装身具・トライバル&フォークアートを代表の丸山有紀子が現地に行き収集し、日本で企画展示している。人々の多様な文化・創造性・手仕事を尊重し、そのストーリーを感じる提案を目指している。